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ベトナムの旧正月(テト-TET)



テトの前にしなければならないこと
大晦日にすべきこと
テトにすべきでないこと
テトには何をするのか 
(20200616-01)

こんにちは、JVIです。

ベトナム人にとって1年間で1番大切な祝日といえば、それは「テト」です。いわゆる旧正月のことです。

ベトナムのお正月、一体どんなことをするのでしょうか??

早速ご紹介していきますね!
(I) テトの前にしなければならないこと

ベトナムでは昔から2週間前から旧正月のための色々な準備をします。最近では1週間で準備する家が増えてきました。

1.オンタオ Ông Táo を見送る

旧暦の12月23日にÔng Táoという神様がキッチンにいるとされています。何のためかというと、オンタオは人間の良い行い・悪い行いを1年間分すべてメモして、神様に報告する人物です。オンタオは23日の0時に鯉に乗って天に帰っていきますので、それまでにお供え物を供物台に置いておかなければなりません。

2.お墓を掃除する

亡くなった先祖、親族のお墓をきれいに掃除します。掃除した後はお香や果物、お茶を供えます。

3.家の掃除

テト前は家族総出で家の大掃除をします。家じゅう掃除をし、供物台も綺麗にします。家の周りの木にも気を配り、整えます。このへんは日本も同じですね。

4.買い物に行く

約3日、4日前にはお菓子、桜、キンカンなどを買いに行きます。ベトナム中のみんなが買い物に行くのですから、小売店やスーパーマーケットは忙しくて忙しくて嬉しい悲鳴をあげちゃいますね!

5.食べ物の用意

テト料理は沢山ありますが、こちらでは一般的な料理をご紹介します。

まずはバン・チュン(Bánh Chưng)というもち米と豆と豚肉をヨンという葉で包み、12時間ほどゆでたものです。ベトナム北部の伝統的な食べ物です。土地を表す四角い形をしています。バン・チュンのところをクリックするとレシピが見られます。

中部・南部ではバン・テット(Bánh Tét)といって、バナナの皮で包まれています。まるくて長い形をしています。

挽いた豚肉から作った、日本でいうとハムのようなGiò chả(ヨー・チャ)、という料理もあります。

ベトナム風ジャムとお菓子もあります。ヒマワリの種、ショウガやココナッツのジャムなど、色々なお菓子があります。

6.忘年会

忘年会は日本と同じで、決まった日に行われるのではなく、皆さんの都合によって25日から30日の間に行われています。家族の誰かが遠いところで働いていたり、学校に通っていたりする家は、みんなが帰省した後に忘年会を行います。ベトナム語では「bữa cơm đoàn viên」とも言います。「1年間ずっと遠く離れて暮らし、会うことが難しい。皆そろっての久しぶりの食事は心が暖かくなる。」という意味です。ベトナム人はどこにいても、テト前の忘年会には帰省したいと思っています。家族と離れ、暮らしている方々はとても寂しいですよね.
(II)大晦日にすべきこと

1.お供えをする

果物は大きいお皿に5つの種類を置きます。「Mâm ngũ quả」と呼ばれています。ベトナム北部では「幸福、富貴、寿、健康、平気」という5つの意味があります。一方南部では、「充実した新年を迎える」という意味があり、同じベトナムでも北部と南部で違いがあることがわかります。

2.花火を見る

新年の0:00になったら、道でいろんな家族が花火を打ち上げます。しかし最近では危険だということで一つの場所で市役所から許可をもらい、行われています。 

3.テレビを見る

花火に興味がない人、お年寄りは、家でテレビを見ます。ベトナムのみんなが知っている年末番組、「Táo Quân – Gặp nhau cuối năm」(オンタオ・年末に会う)です。この番組は、旧年に起きたことをオンタオが神様に報告する演劇なのですが、面白い言い方、話し方などでコミカルに1年間の良いことと悪いことを総まとめにした番組です。テト前の大晦日、20時~22時まで放送します。ベトナム人の誰もが知っているこの人気番組。ところが、2020年から放送はなくなりました。残念です。

「Táo Quân – Gặp nhau cuối năm」を見終わったら、次は「Lễ Trừ tịch」を準備します。

4.Lễ Trừ tịch-レー チュー ティック(屋外にお供え物をする)

ベトナムでは大晦日の23時から元日の1時頃まで、家の外にお供え物をします。大晦日の夜は旧年あった悲しい出来事や苦しかった出来事を全て忘れ、平穏な時間を過ごし、新しい年を迎えましょう、という意味があります。オンタオの見送り、神様、亡くなった先祖の亡霊を迎えるために心を込めて食べ物を供えます。

果物や花・嗜好品など、それから紙で作った服とおもちゃのお金をテーブルに丁寧に置き、お香を炊いてお祈りをします。お香が燃え切ったら、紙の服とおもちゃのお金は燃やしてしまいます。
(III)テトにすべきでないこと

-テト1日目にはゴミ出しをしない。

-ライターを他人にあげてはいけない。(火は幸運を連想させるため)

-物を壊したり喧嘩をしてはいけない。
(IV)テトには何をするのか

-両親や子どもたちにお年玉をあげてお祝いの言葉を伝えます。

-早起きをし、家族みんなで新しいきれいな服を着て、お寺やmiếu(文廟)に行きお祈りをします。

-親戚やお世話をしてくれた方々・先生・ご近所・友達のお宅を訪問し、新年のお祝いをします。

-元日の初めての来客者が、年の幸運に影響を与えると考えられています。この来客者は「Xông đất」(ソン・ダット)の人と言われ、新年の幸運に影響を与えると言われていますので、大晦日に出かけた人には0時まで帰らせないといけません。0時を過ぎて家に帰ったらその家の「Xông đất」(ソン・ダット)になってしまいますから。

-元旦の夕方には新年の食事も用意します。新年の食事会に神様と先祖を招待するためです。3日にも先祖を天国へと送るために食事を用意します。大晦日の食事セットと同じようなものです。



ベトナム人にとって、旧暦の元日は、1番重要な日です。周りの人との関係を良くしたり、リラックスする時間を持ったり心穏やかに過ごす期間です。学生にも1週間以上休ませます。あなたも是非、ベトナムのテトを体験してみてくださいね。

日本人の皆様にとって、1年で1番大切な日はいつですか?

またそれはなぜですか?教えて下さったら大変勉強になります。

メールお待ちしています。

 


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